子どものスマートフォンメリット・デメリット

最近、テクノロジーの進化と共に、若い世代のスマートフォン利用者数が増加しています。令和元年に内閣府が行った青少年のインターネット利用環境実態調査では、小学生の43.5%がスマートフォンを利用しているという結果になるなど、いかに私たち現代人がモバイル端末に信頼を寄せているかが分かります。今回は、スマートフォンを子どもの内から持っているメリットとデメリットとは何なのか考えてみましょう。
メリット
- テクノロジーへの興味
小さい内からモバイル端末に触れておくことは、プログラミング教育が小学校で必修になるなど現代のテクノロジー社会においてメリットになります。例えば、スマートフォンの中身はFCP-コネクタや各半導体などで、その細かい部品がどう作用することによって動いているのだろう?そんな風に興味を持つことだけでもまずは十分です。
- 防犯面
子どもスマホと呼ばれる、子ども向けのスマートフォンが近年では発売しており、防犯ブザーが付いていて位置情報が読み取れる、セキュリティ会社と連携されているなど、保護者にとって大きな安心材料になります。
- 連絡手段
例えば塾や習い事の送り迎えの際、もしくはお友達と遊んだ後の連絡など、外にいても気軽に連絡を取ることができます。
- 知育アプリ
最近では様々な知育アプリが出ており、スマートフォンのアプリを使って簡単な勉強をすることも出来ます。
- コミュニケーション
学校の後や週末など会っていない時でもスマートフォンを使ってお友達とコミュニケーションを取ることができます。また、学校への持ち物や宿題の確認ができる、また子ども同士の待ち合わせの際にも便利です。
デメリット
- トラブルに巻き込まれてしまう可能性
MMD研究所が小学生未満から大学生以上までを対象に行った「2023年1月初めてスマートフォンを持つ子供と親への意識調査」によると、トラブルに巻き込まれた経験は小学生で26.8%、中学生で13.8%、高校生で10%あると回答しており、年齢が低い程トラブルに巻き込まれた経験がある人が多いことがわかっています。また、内容としてはコミュニケーションアプリなどのやり取りの内で友人と険悪になった、ゲーム有料課金サイトで大量の課金をしてしまった、ワンクリック詐欺にお金を請求された、など内容は様々で、トラブルが如何に多様で身近であるかが分かります。こういったトラブルに巻き込まれないよう、また、巻き込まれたとしても正しく対処できるよう、親が正しく子どもの端末のセキュリティを強めておく、また親の管理下で正しく利用する必要があります。
- 健康への影響
スマホ依存という言葉が近年登場し、それが深刻化すると健康被害にも繋がります。また、スマートフォンの画面から発生するブルーライトは長時間眺め続けると視力低下や、寝る直前に見ると睡眠の質の低下を引き起こすこともあるので、使用頻度や時間帯のルールを設けることが大切です
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